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軽さと明るさを同時に実現!港湾荷役用照明にはイーネスライト

さて、今回は、無電極ランプではなく、高天井用照明であるイーネスライトの事例をご紹介させていただきます。

 

先日、広島は福山の大手鉄鋼メーカーさん内にある物流事業社さんに、当社のイーネスライトを約30台ご購入いただきました。どうもありがとうございます。

 

■ご購入いただいたイーネスライト(NK30E イーネスマルチクレーンライト)

→ https://www.kotanikk.com/light/products/post-11068/

 

 

このイーネスライト、これまで、無電極ランプでは補えない高天井用として、多くのお客様から選ばれてきたのですが、実は、今回のお客様は高天井用ではなく、実は手持ち、携帯用としてのご購入でした。私たちとしても、そういった手持ち、携帯という用途は初めてで驚いたのですが、ただ、お客様のお話をお伺いして、そういった使い方もあるのかと納得いたしました。

 

まず、そのお客様との出会いは、昨年の5月に今治で開催されました西日本最大の国際海事展であるバリシップ2019です。私たちコタニは、高天井用照明のイーネスライトをPRするために出展していたのですが、そこでお客様からお声を掛けていただけまして、早々に具体的なお話となりました。

 

そのお客様は、大手鉄鋼メーカーさんが作った商品を、海から船で国内外に送るとき、もしくは、荷物が船で届いたときに、その船の荷物の上げ下ろしをする荷役(にやく)場を担当されていました。

 

そして、照明をどこで使うのかと言いますと、船の上甲板(じょうかんぱん)の下にある、貨物を積み込んでおく船倉(せんそう)という場所です。

 

船が港に着いたとき、クレーンを動かし、この船倉にある荷物を岸に上げたりするときに、照明を使って船倉内を照らし、荷物を確認されるとのこと。また、その照明は、作業者の方が、船が到着する度に手で持って運ぶとのことでした。

 

現在は、安定器がなくても光る水銀灯である、バラストレス水銀灯(アイランプ)というものを使用されているのですが、ただ、水俣条約の関係で、生産完了品になるので、その代替照明を探されていました。

 

お客様のご要望は大きく2つでした。

 

・船倉で15~20m先まで明るく照らすことができる照明

・船にその都度、作業される方が持ち込むので重量は軽い方がいい

 

現在ご使用されているバラストレス水銀灯は、1000wのもので、重量は4㎏とのこと。また、比較検討されていたLEDは、手元を照らす作業灯で40wと省エネにはなるのですが、手元の2~3mを照らす用途なので、全くもって照度不足でした。ちなみに、重さは3㎏とのこと。

 

なお、LEDで15~20m先を照らそうとすると、その器具がだいぶ重たくなってしまい、手持ち用としては無理だということになったとのこと。15~20m先を明るく照らし、かつ軽い照明ということであれば、当社のイーネスライトがベストではないかと、ご提案いたしました。

 

ちなみに、バラストレス水銀灯LEDの作業灯、イーネスライトを比較すると、以下のようになります。

 

■現在お客様がご使用のバラストレス水銀灯

重量:4㎏

ワット数:1000w

20m先の照度:15ルクス

 

■お客様がご検討されていたLEDの作業灯

重量:3㎏

ワット数:40w

20m先の照度:1ルクス(完全に照度不足)

 

■当社のイーネスライト

重量:2㎏

ワット数:150w

20m先の照度:20ルクス

 

当社がご提案するイーネスライトであれば、もともと使われていたバラストレス水銀灯から省エネでき、かつ、より明るく、それでいて重量は半分になります。

 

さっそく、一回使ってみてくれませんか?と、デモを実施していただいたのですが、軽くて持ち運びがしやすく、照射範囲に関しても十分明るい、今使っているものよりも明るくて見やすいというお声をいただき、そのままご採用いただけることになりました。

 

私たちの中では、高天井用の照明と決めつけてしまっていたのですが、船倉にて長い距離を照らす、軽くて持ち運びができる照明としての用途もあるのだと、「港湾荷役用イーネスライト」という形もあるのだと、気づかされました。

 

というわけで、水銀灯からの置き換え照明として、こんな用途のものを探している等ございましたら、是非、お気軽に、私R.F.までお問い合わせいただければと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。