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ゴム製品の製造(1)

■発行日:2014年3月1日発行  NO.03-01

シール概論(1)ゴム製品の製造(1)

新シリーズはシールに用いられているゴムに関する製造からスタートいたします。

1. ゴムの配合(1)

ゴム材料における配合剤は、重要なものです。

ゴムの特性や、特定の性能を十分発揮するためには、ゴムに用いる配合剤が大きく関与しています。
残念ながら、ゴムに使用されている配合内容(ベースゴム、配合剤などを含めてすべて)はメーカーでは一切開示されていません。
このことは、よくたとえ話で、説明するのですが、大手コーヒメーカーの代表的な銘柄のブレンドものも開示されない状況と似ています。

しかし、考えてみますと、ほとんどは、市場に出ている材料を集め来ていることには間違いがないことです。
最近では、海外では、ベースゴムを開示している例が多くなってきていますが、国内では皆無と見てください。
各社では、これら配合内容は、一種のノウハウと考えているようです。
まず、配合されているものから見ていきましょう。

1) ベースゴム材料

輸入ものもありますが、国産材料が、圧倒的に多いようです。
ゴム材料の種類と同じ種類でもゴム原材料メーカでの市販している特有な種類があります。
例えば、2元系材料(モノマーが2種類使用している材料、例えばNBRではブタジェンとアクリルニトリル)では、各々のモノマーの含有量が異なるものを市販しています。しかし、無制限にあるわけではなく、生産コストも配慮した市場性を勘案しています。また、これらの含有比率は公表されています。
従って、使用される目的(特性)に応じた比率のものを選定することになります。
NBRの場合、ご存知でしょうが、アクリルニトリルの含有により、耐油性が異なります。(多いものが、耐油性が良いが、逆に低温性が悪くなります。低ニトリルや高ニトリルなどで表現されています)
この場合、ベースゴムメーカーによる差異はあると思われます。
特にFKMではベースメーカーによる製造性、特性などの特徴があるようで、メーカーは常時新しい材料を追及して、競い合っているようです。
選定は、シールメーカの一種のノウハウがあるようです。(総合コスト、安定調達、アフタサービスなどを配慮の上)
製造上から、ゴムのベースゴムを2種類、ブレンドすることはあるようです。
しかしながら、このベースゴムの選定ができるゴムのほとんどの特性を決めてしまいます。
ベースメーカは、よくシールメーカーの要請に応じて対応している好ましい関係にあるようです。
(続く)

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