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ゴム製品の製造(11)

■発行日:2015年1月1日発行  NO.03-11

新シール概論(1)ゴム製品の製造(11)

 

10.2) グライダ仕上げ
過去から実施されている方法で、ばりを回転している砥石にばり部を押し付けて除去すします。この作業には熟練が必要です。押付力が強すぎるとばり部以外の箇所を削ることになり、弱すぎるとばりが残ることになります。

図10.2) グライダ仕上げの一例
図10.2) グライダ仕上げの一例
先ほど説明しました冷凍ばり仕上げでは出来ないような大口径の製品に適用されています。

 

10.3) 打ち抜き仕上げ
 特殊な打ち抜き用刃型を用いて行う仕上げ方法です。これらはプレスされた製品とマッチしたものが必要となり、特殊な仕上げ方法と言えます。

 

10.4)その他の仕上げ

  1. 金具にゴムを加硫接着した製品では、製品によっては、旋盤に取り付けて回転させながら砥石で研磨して行うこともあります。
  2. 金具にゴム加硫した製品では、金具に接着剤で強固に焼き付いた薄いゴム層を除去するために竹べらなどを用いて仕上げる場合もあります。
  3. 食切り金型(ばり発生する箇所に短い突起部を設ける特殊金型)で製造した製品は、単純に取り除き製品することもあります。一部Oリングやゴム成型品などに適用されています。
  4. 大量製品では、専用の装置を作成して仕上げる方法もあります。

 

11 洗浄工程
仕上げ後、付着した汚れやばりを洗浄する場合もあります。
数や製品にもよりますが、よくある家庭用の洗濯機なども利用して、洗浄することもあります。(中性洗剤などを使用した後、乾燥機で乾燥することもあります。)
また個々にゴム製品に影響の少ない溶剤(例えば、イソピルアルコールなど)を使用してふき取ることも行われています。いずれにしても製品をきれいな状態にする見えない努力も実施されている例です。

 

12 検査工程
仕上げ製品が製品規格に合致していることを確認する重要な工程です。

  1. 寸法検査 ゴム製品の場合、金型などを使用して製品が多いので、基本は抜取りによる検査が実施されます。
    しかし、問題はその測定方法です。金属製品と対比して、通常の測定器は使用しますが、その測定方法が異なります。

 

(続く)