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ゴム製品の製造(6)

■発行日:2014年8月1日発行  NO.03-06

新シール概論(1)ゴム製品の製造(6)

 

4. 材料混合(続き)

 

4.3) ニーダー混合機:密封された内部で、2本のルータで加圧されつつ混合するもので、一般には、容積が50リットル程度が多いようです。
最近ではゴム混合機の主役となっています。

ニーダー混合機
ロータ羽根の外観
図4.3 (日本スピンドル製造株式会社のHPから-モリヤマ)

 

5.貯蔵:一旦、混合された未加硫ゴム(加硫されていないゴムで通常生ゴムと呼ばれています)を直ちに次の予備成形へ移る前に、貯蔵庫で保管されます。
この貯蔵には、大きな目的があります。
通常、一回の混合された生ゴムはマスターバッチとなります。混合機では、やはりバッチ方式の生産ですので、品質管理上では、同一条件で連続された生ゴム(まとめる場合もあります)をマスターバッチと呼んでいます。

以前にも説明しましたが、少量の配合剤は混合装置で、混合されますが、いくら丁寧な作業でも、完全に全体に均一に分散させることは、難しいことです。

よく分散不良の不均一のゴムは特性上好ましいことでありません。従って、この生ゴムの貯蔵中に化学的な熟成で、さらなる均等化を行っています。
濃度の高いところから低い方に移動して、均等化をはかることを行っています。
果物でも熟れるまで、保管することにも通じることです。(材料や、混合方法によりすべてが、この熟成が生かされるかは別問題です。)

他方、混合された生ゴムが規定どおりの物性が合致しているかをこの貯蔵中に検査することも行われています。

検査方法には、2通りの方法があります。

  1. 加硫特性を検査する。ムーニ粘度計を用いてムーニ―粘度とスコーチタイムを測定する。
  2. 実際に試験片をプレス成形して、物性値を測定する。

これらの結果が、規定値に合格後、次工程に移れることになります。
これらの検査方式をとるか各社により、異なりますが、ゴムにとっては、非常に重要な検査と言えます。

 

(続く)