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産業用におけるゴム材料の適合性(2)

■発行日:2009年10月1日発行  NO.02-15

新シール概論(15)(特別号 10)

 

ISO 3601-5 Fluid power systems-O-rings-Part 5 Suitability of elastomeric materials for industrial applications(続き)
前号で提示した表の見方を説明します。

 

(1)ゴム材料の記号は、既に読者は理解されていると思いますが、JIS K 6397 「原料ゴム及びラテックス」の略号:ISO 1629)で設定されているもので、 NBR:ニトリルゴム、FKM:フッ素ゴム、EPDM:エチレンプロピレンゴム、 VQM:シリコーンゴム、HNBR:水素化ニトリルゴム です。
(2)材料の低温使用限界温度は、ゴム材料について規定していますが、ベースゴムや配合などにより異なりますが、通常の代表で表現しています。
(3)使用流体は、鉱物系作動油、難燃性作動油、生分解性作動油、その他で構成されています。
(4)流体中の最高連続運転温度は、2点の観点から決めています。すなわち、まず流体の使用可能の最大温度と、次にゴムの使用可能の最大温度を考慮しています。例えば、ゴムでは更に高温で使用できるが、流体で制限される場合もあるということです。
(5)表中のNGはこの組合せでは使用できないことを示します。例えば、NBRはリン酸エステル油では使用できない。
(6)該当ゴムは、一部又はすべての使用流体に対して異なる物性を示すこともあるので一概に可否が決まられない場合もある。

 

現在各種ゴムもベース材料や、配合剤、加硫剤などにより、種々の特性や耐流体性も異なるので、総合的に表である程度、判断するという視点で捕らえるべきでしょう。
実際には、シールメーカに相談して、決めることをお奨めします。
以上が、新たに改正されましたISO 3601-1~5について説明してきました。
多分、現在これらISO規格を現存しているJIS規格と整合化することを検討されていると思われます。間違いなく、現在のJIS規格番号もPart制をとると思われます。
JIS B 2401-1~5となり、現構成のばらばら(JIS B 2401, JIS B 2406, JIS B 2407,JIS B 2408, JIS B 2410)の状態から判り易い規格の構成になるでしょう。
次号から新シリーズとして、総合的な視野からシール全体について、説明したいと思います。(続く)

 

「テスニット」
ノンアスベストジョイントシート

 

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