特別号(サニタリー用関連)(7)
2015.12.01
■発行日:2015年12月1日発行 NO.03-22
新シール概論(1)特別号(サニタリー用関連)(7)
6 抗菌性について(続き)
細菌は、黄色ぶどう細菌と大腸菌を使用しています。
このことにより、名目上でもむやみに抗菌性のタイトルをつける制限が出てきたことになります。
シール用ゴムや樹脂には、一種の配合剤として抗菌性を活性化させるものを シール用ゴムや樹脂には、一種の配合剤として抗菌性を活性化させるものを入れるようです。
一例では、銀、銅、亜鉛などがあります。銀では、シナネンゼオミック社の銀系無機抗菌剤Zeomicが有名です。
図6 抗菌性の効果(阪上製作所のパンフレットより)
図6ではEPDM材料での試験結果を示したもので、細菌もJISにある2種類を使用していますし、図で判るように細菌の増殖状態の違いが明確です。
現在、シールメーカからこのような材料が出ていますので、参考にしてください。
7 シール類に要求される事項
大きく見ていくと、従来のシール類の設計と基本的にはあまり違いはないと思われる。
しかしながら配管などのガスケットでは従来と大きく異なることがあります。
この配管用ガスケットについて、見ていきましょう。
- 1. 液溜まりが無いこと。
配管自体でも、液溜まりが起こらないように適切な勾配(一般的には1/100以上)と取り、配管最下点には必ずドレンを設けるようになっている。
図7.1 配管の液溜まり問題例ガスケットでも下図を見て解かるように色々の配慮が必要となる。
図7.2 フェルール・ガスケットの例
(参考文献:Timerley Consulting のEHEDGと3-Aにおけるサニタリー配管から)図7.2ではフェルール・ガスケットの3例が示されているが、詳しい内容は次回に説明しますが、ガスケットにより、影響が出ています。
(続く)
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