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新シール概論(3)シールの分類(2)

■発行日:2023年2月1日発行

前回はシール概論として、シールの定義とシールの分類を説明しました。
今回は、シールの分類の続きです。

シールの定義

シールの定義

  • 運動用シール(パッキン
    • 回転動用(Oリング、Xリング、スリッパシール、オイルシール、グランドパッキン、 メカニカルシール、ラビリンスシール)  
    • らせん動用(Oリング、Xリング、スリッパシール、オイルシール、グランドパッキン
    • 往復動用(Oリング、Xリング、Dリング、スリッパシール、Tリング、Vパッキン、 Uパッキン、カップパッキン、フランジ、パッキンWパッキン、グランドパッキン、 ワイパリング)
    • その他 (ベローズ、ダイアフラム)

以上のように分類できます。
ただし、このような分類には定まったルールはありません。
かつ、ここで取り上げたもの以外にも多くのシールが存在します点、気を付けてください。
なお、お気づきでしょうが、O、X、D、T、V、U、Wなどローマ字で呼ばれる名称がありますが、これらはその形状がその形に近いからです。

次の言葉が今後出てきますが、ここで説明しておきます。

  • スクィーズタイプ(squeeze type)-つぶし代を与えて使用するタイプ(代表にはOリングがあります)
  • リップタイプ(lip type)-リップ形状を持っているタイプ(代表にはUパッキンがあります)

単純圧縮などのタイプ(代表には金属ガスケットがあります)

ではここで、各種のシールについての概略を説明します。

  1. Oリング
  2. 図1 Oリング

    Oリングゴム製)は図1に示すように丸い断面形状をした環状のシールであり、断面形状が丸いためにOリングと名付けられました。
    使用方法は、図2のように長方形の溝の中に装着し、つぶし代(圧縮量)を与えて、その反発力で流体を密封します。

    Oリングの使い方

    図2 Oリングの使い方

(続く)             
FAX通信5年02月

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