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ガスケットの材質変更時の漏れは、
締め付けトルクが原因かもしれません!

こんにちは、コタニの営業担当、Y.N.です。
今回は私が担当です。よろしくお願いいたします。

さて、先日、既存のお客様である施工会社さんから、
ガスケットの材質を変えてから漏れが発生していて、原因がわかりません
というお問い合わせをいただきました。

そのお客様のところでは、従来、ゴムガスケットをお使いだったのですが、
耐熱性の向上、さらには各種流体への対応ということで、テフロン(PTFE)やノンアスベストシートという材質の複合された、いわゆるテフロン包みガスケットに変更されました。

テフロン包みとは、国内メーカーで言うところの、フッ素樹脂ジャケットガスケットであるV#N7030シリーズなどです。


引用元:株式会社バルカー バルフロンジャケットガスケット

そして、変更した途端、漏れが生じてしまったとのこと。

状況を詳しくお伺いしたところ、気になることがありました。
お客様いわく、「ガスケットペーストを塗布して締め付けると漏れは止まる」とのこと。

これは、流体と材質が合っていないというわけでも、また、温度の問題でもなく、「締め付け施工のところに何らかしらの原因があるのではないか?」と思いました。

お客様からは、締め付けトルクの数値管理はしているとのことではあったのですが、
ただ、ゴムのガスケットと、硬い素材のテフロン包みのガスケットでは、締め付けトルクが違います。
テフロンは硬い樹脂、プラスチックの仲間なので、ゴムよりも締め付けを強くしなければ、隙間から漏れが生じてしまいます。

そこで、こちらでメーカーさんにも相談をして、適正な締め付けトルクの数値を割り出し、お客様にお伝えし、もう少し強く締め付けてもらったところ、漏れはピタッと止まりました。

この締め付けに関しては、以前にもお伝えいたしましたが、現場で働かれる方の力加減、その感覚に頼ってしまうと、締め付け不足になってしまったり、反対に、締め付けすぎてしまったりが起きます。

また、ガスケットの場所が同じでも、ガスケットの種類が変われば、締め付けトルクの数値も変わってきます。

ガスケットの締めすぎや締め付け不足、適正なトルクが分からないという場合、各種ガスケットについて、適正な締め付けトルクの数値、その計算値は、品番やサイズ、使用環境等をお伺いした上で、メーカーさんから出してもらい、お客様にお伝えすることができます。

数値で管理ができれば、人の感覚に頼らず、属人的にならず、若手の方でも正しく施工できます。

というわけで、ガスケットのことで何かございましたら、弊社までお気軽にお問い合わせいただければと思います。お待ちしております。

コタニ営業担当 Y.N.

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