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ゴム製品の製造(8)

■発行日:2014年10月1日発行  NO.03-08

新シール概論(1)ゴム製品の製造(8)

 

6. 予備成形(続き)

他方、予備成形品の容積が金型のキャビテイの容積より小さいとできた製品に欠陥が出てきます。(充填不足による、欠けや気泡など)

このように案外管理が難しいのが、この予備成形品の製造となります。

 

7. 金型:プレス機にセットして、先ほどの予備成形品を入れる一種に器(うつわ)と見てください。

 

7.1)金型の材料:使用する金属材料は通常、鉄製のものが、多いのですが、コストと耐久性、耐熱性などを配慮しますとある程度、限定されます。
一般には、低炭素鋼、硬質クロムめっき鋼、ステンレス合金鋼、アルミ合金が主に使用されていています。しかし、ゴム用金型として、特別に開発された材料もあり、やはり各メーカのノウハウの世界です。
次の金型の処理には、窒化処理とは、めっきなども用いています。最近では、どうしても加硫したゴムから発生する物質による汚染や、離型が困難さもあり、特殊な処理が必要です。

 

7.2)金型の構造:使用するプレス機の熱板の大きさにより、寸法的な要素は制限されますので、各社とも金型の大きさは標準化して決めています。
一般的には、上下の2枚からなる構造となります。製品の形状にもよりますが、どうしても上下にしますので、製品の左右に合わせ部がでます。この部分に余分なゴムを排出する部分が必要となり、これらを逃げ溝と呼ばれています。
この製品と逃げ溝部に最終的にばりが発生させることになります。
食切りタイプのものもありますが、図7.1のバリの発生させるところに工夫をしたものですが、この間の距離を極端に短くして、行うタイプです。
しかし、金型の構造も一種のノウハウの世界であり、公開はされていません。

図7.1 金型概念図
図7.1 金型概念図

 

7. 3)金型の寸法:製造する金型寸法ですが、当然、出来上がりの製品寸法と間には差異が出ます。これは、金型から取り出した製品は、ゴムの収縮が起こり変化します。厄介なのは、各材料また、他の条件(プレス成形温度、時間、ゴムバッチ間、予備成形品など)により、発生します。
基本的には、データを取り、正確に把握することが重要となります。一度把握したゴムの収縮率も安定するものであれば、よいのですが、不安定要素が多く、一定期間で常にデータ管理をしているようです。従って、専用金型となる場合が多い。

 

(続く)