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ゴム製品の製造(9)

■発行日:2014年11月1日発行  NO.03-09

新シール概論(1)ゴム製品の製造(9)

 

7. 4)金型のキャビテイの表面粗さ
製造されるゴム製品の表面あらさになります。言い換えれば転写されると言えます。粗ければ、できた製品の表面も粗くなります。
時々、ゴム製品の表面はどのような粗さですかとの質問を受けたことがありますが、現在まで、規格などの規定がありませんので、細かく規定していない場合が多いようです。
また、金型の表面が荒いと製造面で問題点(離型が難しい、金型が汚れやすい)があるので、通常は研磨などして磨きをかけているようです。
ゴムの表面粗さの測定も難しいので、昔、金属で種々の粗さのサンプルを作りそれでゴムを成形して、比較した場合もありました。

 

7. 5)金型の取り数:1面の金型作るキャビテイの数を取り数と言います。
特別なルールはありませんが、客先からもらって作成する場合は、受注する数量によるファクターとコストからある程度決まります。(当然、プレス機の熱板の大きさで制限される)
多く取れますと1回での成形でそれだけ多くの製品が取れることになります。
それの相互的なファクターで自ずと決まると思ってください。

 

7.6)金型の準備と保管:金型を保管場所から取り出す、使用後、次の使用まで保管することです。
基本的には、保管場所から取り出し、防錆油などを除去して、プレス機まで運搬する。また使用後は、洗浄して、防錆油を塗布して、所定の保管場所で保管する。(案外、神経を使う工程です)

 

8.プレス工程
今回は、圧縮成形によるプレス機で説明します。(その他、射出成形方法もあります) プレス工程で重要な項目は次のとおりです。

  1. 温度と加硫時間:ゴムを加硫させるために必要な温度になります。現在、使用される温度は漸次高温に移行しています。
    その理由は、高温にすれば、プレスする時間が短縮できるためです。
    昔は、低温(160℃程度)で、加硫時間が10分から20分などが使用されていました。現在は180℃程度で、時間が5分なども使用されています。(コストダウンのためでしょう)
    時間はタイマーを使います。
    熱源は蒸気も使用されていますが、ほとんどはヒータ(電気)が多い。
  2. 圧力:生ゴムを金型に入れて、温度を加えると生ゴムが温度による膨張が発生しますので、それを抑えるために金型をプレス機の上下の熱板により押させるために圧力が必要になります。(ばりをおさえるため)圧力は油圧シリンダによる力を用いています。
  3. その他―バンピング:キャビテイから空気を逃がすためにプレス機で最初に締め付けた後で、圧力を抜いて行うことを言います。

 

(続く)