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樹脂材料について

■発行日:2009年11月1日発行  NO.02-15

新シール概論(16)

1.シール用樹脂材料
今回から、新シリーズとして、本格的に始めます。まず材料編ですが、順序が逆になるかもしれませんが、シールに使用される樹脂材料から説明します。 (その後、ゴムにも移ります)
シールに使用されている樹脂類はそう多くないのが、現状です。
主として使用されている樹脂を、取り上げます。

 

1.1 四ふっ化エチレン樹脂(PTFE)
一番多くシール関連部品として使用されている樹脂です。
Polytetrafluoroethylene の略号からPTFEと呼ばれます。

 

1)構造
化学構造は、次にように炭素原子とフッ素原子から成り立つ、非常にシンプルな構造です。

原材料は、蛍石で、形態は粉末です。

 

2)製造方法
次の工程で行われています。
材料→秤量→プレス(成形)→焼成→加工
他に連続的に押出ながら焼成させていくラム成形方法もあります。

従って、他の樹脂と大きく異なる点は、射出成形ができないことです。
素材として、シートや、丸棒、シリンダのような形態となります。
機械加工は通常の金属加工と同様な機械類(旋盤、フライス盤など)で行います。
(続く)

 

「DONIT TESNIT」新製品
GMD:アラミド繊維+グラファイト+NBR
用途:自動車、工業用高性能ジョイントシート
標準シートサイズ
大きさ:1000×1480,1500×1480,1480×2000mm
厚さ :0.5,0.8,1.0,1.5,2.0,3.0mm
特徴 :耐高熱水性、耐蒸気性、耐油性に優れたガスケット材料で、ラジエータ、ボイラー、フランジ、バルブ、ポンプ、熱交換器、圧縮機、電力プラント、熱システム、化学工業用などに適しています。
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