特別号 ゴムの耐薬品性について(2)
2020.03.01
■発行日:2020年3月1日発行 NO.03-73
海外メーカのデータの一例を下記に示します。
この資料はParker社のカタログをアレンジしたもので、相当数のデータがあり、筆者も活用させてもらっています。当然ですが、その他各社でも同様なものがあります。上記データは、ほんの一部を示したものだけです。
ここで、注意すべき事項は、適合性のランク付けです。1.優 2.良好 3.可 4.不可 となっています。やはり基本的にはランク1である材料が選定されることになります。
余談ですが、ランク付けには、記号で◎、〇、△、×などで示す場合もありますし、秀、優、良、不可などとする場合もあります。
なお、各々データ類(硬さ変化、引張強さ変化率、伸び変化率、体積変化率など)のデータ類はあまり開示されていない場合が圧倒的ですので、ご理解ください。
ゴムの薬品により、影響を受けることにより、微妙にシールに対する変化が問題になるのは、特に運動用の場合が多いようです。少しの体積変化に違いにより、シールの抵抗性能の変化が異なり、機器の性能に関係することもあり、厳密に規定したことも過去に経験しています。
(続く)
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