アスベスト(石綿)のガスケット、まだ使われているのですか??
2019.06.17
こんにちは!コタニの営業担当、Y.H.です。
今回は私が担当です。よろしくお願いいたします。
さて、お客様から「このガスケットが欲しいんだけど」と、そのものを渡される際、ときどき、こんなことを言われます。
「こんな品番見たことないんだけど・・・」
そういったガスケットは、基本的に数年間、整備がされていなかった機械の中にあります。
久しぶりに整備するため、機械の中を開けてみたところ、そのガスケットが出てきて、ボロボロになっているので、新しいものに交換しようとお問い合わせをいただきます。
そして、そういった場合のガスケットは、実は、アスベスト(石綿)のものであることが多いのです。
アスベストとは
厚生労働省のHPに以下のような記載があります。
「石綿(アスベスト)は、天然に産する繊維状けい酸塩鉱物で「せきめん」「いしわた」と呼ばれています。
その繊維が極めて細いため、研磨機、切断機などの施設での使用や飛散しやすい吹付け石綿などの除去等において所要の措置を行わないと石綿が飛散して人が 吸入してしまうおそれがあります。以前はビル等の建築工事において、保温断熱の目的で石綿を吹き付ける作業が行われていましたが、昭和50年に原則禁止されました。」
引用元:アスベスト(石綿)に関するQ&A
建設業界でアスベストによる健康被害の問題が出て、その後、ガスケットについてもアスベストのものは、製造も販売も禁止になりました。ただ、アスベストのガスケットは、性能が非常に高く、かつてはとてもよく使われていました。
私から、「これはアスベストですね」とお伝えすると、お客様からこう言われます。
「アスベストだったら、もう使ったらダメだよね、相当品を手配してほしいんだけど、お願いできますか?」と。
先程も書きましたが、アスベストの性能はものすごく高く、超が付くほどのハイスペックで、実はこれと同等性能のガスケットは存在しません。ただ、その使用環境に対して、アスベストでは
オーバースペックであることが非常に多く、私から改めて、温度や流体など、その条件をお伺いし、そこで使える最適なものをご提案させていただいております。
ちなみに「アスベストのフランジパッキンはいつまで使えるのか?」という質問をよくいただくのですが、使用中の製品についてはアスベストをゴムや樹脂で固定しているため、粉塵がでないため問題ありません。ただし記載したように同じパッキンを再度購入ということはできませんのでご注意ください。
アスベストガスケット(パッキン)の見分け方
ガスケットは表面に品番のプリントがされています。その品番を確認するとアスベスト使用のガスケットかどうか判断することが可能です。
日本のガスケットメーカー各社のHPには過去に販売されていたアスベスト含有製品の品番が記載されていますので、もし機械整備時などで見慣れない品番が出てきた場合はご連絡ください。相当品を選定いたします。
アスベストパッキン後継品ノンアスベストパッキンの選定方法
もしアスベスト含有製品を使用されている場合は使用していたアスベスト製品の品番に加え、以下の情報をご教示ください。
- 温度
- 圧力
- 流体
- サイズ
- 使用機器、使用場所
こちらでノンアスベストパッキンを選定して連絡させていただきます。
昔に入れたアスベストのガスケットが、そのまま入っているという工場さんもまだまだ多いと思います。そのまま使用していただいて特別問題はありませんが、気持ちがいいものではないかもしれません。
気になる方は、お早めに切り替えられることをおすすめいたします。
使用条件等から、その場に最適なガスケットを私からご提案させていただきます。
ガスケットのことで何か気になることがありましたら、私までお気軽にお問い合わせいただければと思います。
お待ちしております!
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