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樹脂材料について6

■発行日:2010年5月1日発行  NO.02-21

新シール概論(21)(樹脂材料について)

1.シール用樹脂材料(続き)(PTFE)

 

4)用途
チップシールについて
スクロールタイプの圧縮機は、流体を吸い込み、圧縮して排出するものです。
チップシールの形状は、渦巻き形のものです。参考にその形状を下図に示します。

チップシールの形状

図の旋回スクロールが通常、チップシールと呼ばれています。(蚊取り線香のような形状です)
なお、PTFEは、低圧用の空気圧縮機などの低圧用途に使用されています。
他の樹脂では、PEEK,液晶樹脂、PPSなどが使用されています。

 

ピストンリングについて
ピストンリングは、高温や高圧であれば、金属製が多く使用されていますが、PTFEは、極低温用などで、ヘリウムなどを使用したクライオポンプなどの特殊用途で活躍しています。

ピストンリングの構造例

図のように内側にバネ特性のある金属製スプリングを使用してシール性を上げています。

 

シールリングについて
用途は、ピストンリングが往復動用ですが、通常シールリングと呼ばれているものは、回転動用です。自動車のトランスミッションで、クラッチを作動させるためのATオイルを供給するオイルポンプなどに使用されています。

シールリングの構造

図のようにピストンリングの構造と同じく、すきま(合口)を設けて、温度による膨張の影響を防止します。 この用途では、他の樹脂類も使用されています。(続く)