特別号(サニタリー用関連)(9)
2016.02.01
■発行日:2016年2月1日発行 NO.03-24
新シール概論(1)特別号(サニタリー用関連)(9)
他方、ISOでの規定は、配管のフランジ部に使用するガスケットで通常フェルールと呼ばれるものです。(他に、ヘルールと言われていますが、ferruleが英語で、翻訳により、このような表現になったようです。用語の統一がとれていない一つです。)
図7.6 ISO 2852タイプのフェルール例
フェルールには、つば付きタイプ-Type Aと無いタイプ-Type Bの2種類があります。
配管のサイズは、12mmから219.1mmまでありますが、どうもインチ系統に属するようです。
このフェルール材料に要求している内容は、「天然もしくは合成ゴムで硬さ75から85 IRHDであること、また衛生要件に合致し、理にかなった寿命が期待できるものであること」です。
IRHDは今までに出てきています。国際ゴム硬さです。
図7.7に示していますが、その他の形状を持つガスケットが諸外国には存在します。
英国の規格BS4825-4:Stainless steel tubes and fittings for food industry and other hygienic applications で継手の規格にガスケットも含まれます。
確かに、色々の実績からサニタリー用に用いる装置には、漏れを止めるガスケットは工夫を重ねてきたとの実感が持てます。
図7.7 ISO 2853(左側)BS4825(右側)の種々のプロファイル形状
最近のカタログで見られる例を見ていきます。
図7.8 Parker社の樹脂とペアとなったフェルール例
締付けによる内部への飛び出しを防止するために工夫したものです。
(続く)
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